まぁさん、
文科省の健診ガイドラインには以下のように書いてあります。
「検査・診察の場面においては、正確な検査・診察のため、必要に応じて、
医師が、体操服・下着やタオル等をめくって視触診したり、
体操服・下着やタオル等の下から聴診器を入れたりする場合があることについて、
児童生徒等や保護者に対して事前に説明を行うこと」
なので、医師が必要とみなせば、見たり、触ったりもできるんです。
でも、一律に、「全員、脱げ~!」は、今ではやり過ぎでしょうね。
私も学校医の立場上、踏み込んでは書けませんが、最近はいろいろ事件もあるので、
私自身は高学年女子の診察には非常に気を遣っています。
そのため、クリニックのナースに無理を言って、学校について来て貰っています。
心音の聴診の際には、ナースがブラジャーも含めて下着や体操服を上に挙げますが、
乳房が露わに見えないように前方へ挙げ、その隙に聴診器を入れるようにしています。
令和の学校健診では、集団健診とはいえ、個人のプライバシーを尊重すること、
運動器検診で側弯や関節の痛みなどもチェックすることとなっています。
学校の先生方や私たちの労力の割に、健診で身体的な異常が見つかることはほぼないので、
むしろ、健康相談(とくに心理相談)や家族との相談の方が今では重要かなとも思います。